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脂肪や油類をとれない人、例えば胃の摘出手術をした人や、胆汁、すい液の分泌の少ない人などは、必ず乳化剤の入ったものや、乳化剤としてレシチンなどと一緒にとるか、または水溶性にした錠剤タイプや粉末タイプの物をとるとよいでしょう。ただし、水溶性にしたものはあまり長く体内にとどまることができないのでビタミンB群やCと同じ要領でとることです。なお、脂肪や油類をとれない人、とってはいけないといわれた人は、脂溶性のビタミンが不足してしまいますので、必ず水溶性に変換されているビタミンの補助食品をとることです。 単位の表示は・水溶性のビタミンはrで、脂溶性のビタミンは一般的にはI.U.(国際単位)で表示されます。輸入製品にはタイムリリースと表示されている製品がありますが、これは体内でゆっくりと効果を発揮するようにコントロールされているもので、効力が大体、6時間から12時間ぐらい続くように考えて作られた製品です。 ※タイムリリース 主としてビタミンCやB群などの水溶性ビタミン補助食品の特殊な製造方法で、体内での利用効率を高め・無駄にならないように、徐々に溶解、吸収されるように作られたもの。 ビタミンCの論争 現在では・ビタミンCの大量摂取について反対する人は少なくなりました。ノーベル賞を2回受賞し、分子矯正医学で有名なライナス・ポーリング博士が、1971年に「普通の風邪とビタミンC」、「ガンとビタミンC」を出版し、ビタミンの大量摂取(メガドース)による病気の予防や治療法を提唱し、大きな反響を呼び、論争の的になりました。特に医学界はその大量摂取による副作用と、ビタミンCは余分にとっても尿によって排泄されてしまうことを理由に、「高価な尿を作るだけ」と反論ししました。ポーリング博士とその擁護者たちは、反論するグループの研究は摂取量が少ないから良い結果が出ないのだと主張しました。もちろん博士の大量摂取では何回にも分けて投与する方法をとりました。 現在ビタミンCのほとんどの目的における使用法では、毒性は全くないことが知られています。しかし、一日に10g以上も摂取した場合には、ひどいものではありませんが副作用の起きる人がいます。下痢がもっとも普通のもので、これはからだの組織の体液がアスコルビン酸によって飽和状態になっている最初のサインです。1日に5〜10g以下でしたら、ほとんどの人はそのような経験をすることはなく、この程度の量はからだの必要性に関係のある量です。ほかの副作用としては、吐き気、排尿困難、皮膚の過敏症があります。このような症状が現れたら摂取量を減らすことが賢明な方法です。 反対する人の中には、ビタミンCの代謝によるシュウ酸の増加により腎臓結石の原因になるとの指摘もあります。これは珍しいことですが、腎臓結石になりやすい人や痛風の人は注意しなければなりません。もし心配があるなら「カルシウムが基本になる結石を避けるために、マグネシウムをカルシウムの半分か同量とることによりこの危険を少なくすることができます。この論争が火付け役になって、最初のビタミンブームが起きたのです。そしてアメリカではビタミンCの栄養補助食品の製造技術が進歩して、タイムリリース方式が一般化され、1カプセル、または1錠当たり500rから1,OOOrの製品が普通になりました。 ※分子矯正医学 オーソモレキュラー・メディシンと呼ばれ、体を分子レベルで矯正する治療法で、分子矯正療法者は多くの肉体的な病気と闘ったり予防するために、特別な食事や栄養補助食品などを使ってからだの細胞の分子成分を栄養で調整します。 ところが最近の研究で下記のような報告もあります。 健康体力研究所「石井直方教授のコラム」より ビタミンCには酸化作用もある? 上記の様な効果に加え、水溶性ゆえに余剰分は尿中に排出されるとの推測から、ビタミンCについては、過剰摂取することが推奨される傾向にあります。ノーベル賞学者でポーリング博士もかねてから、1日1g以上(必要量 の約20倍)ビタミンCを摂取することを勧めています。ところが最近、ビタミンCが全く反対の「酸化作用」も兼ねて備えるという報告がありました。リンパ球の遺伝子DNAを構成する4種類の塩基(アデニン、グアニン、シトシン、チミン)の酸化状態について調べ、過剰のビタミンC(500mg/日)を摂取すると、酸化型グアニンの量 が約50%減少するものの、逆に酸化型アデニンの量が2倍以上に増加することが見い出されたのです。このことは、ビタミンCが、抗酸化物質であると同時に「酸化物質前駆体」となりうることを示します。おそらく、活性酸素によって一度酸化されたビタミンCが、今度は別 の物質を酸化すると考えられます。ビタミンCの免疫機能の増強効果には、こうした作用が微妙に関係しているのかも知れません。スポーツ活動と同様、ビタミンCの摂取についても、「過剰」にならないようにすることが、健康の維持増進には重要となるでしょう。 |
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