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自分にあった栄養素補給
それぞれの栄養素が不足して起きる症状は、各栄養素の項をお読みになれば良くわかることですが、症状が起きる前に不足している、または不足しそうな栄養素を知り、補充したいものです。 まず自分、そして家族の食事の内容をいま一度検討してみましょう。 塩分や砂糖の消費量、食品添加物、肉類、脂肪、魚類、野菜類、穀物類、果物などについても調べてみることです。砂糖の消費量が多ければ、栄養素が奪われ、栄養失調になり、肥満にもつながります。肉類や脂肪の多い食事で野菜類が不足していれば便秘になるでしょうし、また高脂血症などの問題もおこります。 次に生活習慣も検討してみましょう。たばこを吸えばビタミンCを減らします。お酒を飲めばビタミンBを減らします。運動しなければ骨や筋肉が弱くなります。何が毎日の生活で健康のために良くないかを調べ、そして不足しがちな栄養素を補給することです。 最近は、一日当たりの摂取量の「目安」を書いてあるものが増えてきました。その量は、ごく平均的な健康な成人を対象としたものとお考えください。 ラベルに書いてある一粒当たりの単位、パンフレットに書いてある何粒でどれだけの単位かが書かれているものがありますが、それらの量が一日当たりの量とも考えられます。その点では、デイリーパック、栄養パック、マルチ栄養パックなどは、普通の人の一日分を前提にして作られています。薬理効果を期待する人は、それらのパックに、単体(単品)の栄養素を加えることです。 ●健康維持のための必要量 日本の栄養所要量、アメリカの勧告摂取量(RDA)は、いずれも病気にならないための最低必要量と考えるべきです。体格や食生活の違いから、一概に比較はできませんが、ミネラルの必要量はともかく、ビタミンの所要量にはかなりの差がみられます。 あなたがたとえ食事に注意し、規則正しい食事と生活をしているとしても、おそらく、栄養所要量のすべてを満たしているとは考えられません。ましてあなたの食事が片寄ったものであったり、好き嫌いがあれば、当然なにかが潜在的に不足しています。ですから、今体調が悪くなくても、不足しているかもしれない栄養の補充のために、栄養補助食品をとることが大切です。 まずビタミンに関しては、アメリカの勧告摂取量の2倍、ミネラルは1.5倍ぐらいの総合ビタミン・ミネラル、栄養パック、デイリーパック、またはマルチ栄養素などを毎日とることをお勧めします。 あなたがたばこを吸ったり、お酒を飲んだり、疲労気味であったら、単体のビタミンC、E、そして複合ビタミンB群とカルシウム、プロテインを少し付け加えることです。 ●健康回復と生活習慣病予防のための必要量 今現在特に病気ではないがどこか調子の悪い人、血圧が高いとか、糖尿の気がある、視力が衰えてきた、お医者さんに注意するようにいわれている、35歳を過ぎて生活習慣病にかからないように真剣に考えているというような人は、健康維持のため必要量の2倍ぐらいをとるべきです。 そのために一番簡単な方法は、栄養パックやデイリーパック、マルチ栄養素を2パックずつとることと、ビタミンB、C、Eとカルシウム、プロテインなどを加えることです。 ●病気治療のための必要量 病気にかかったら必ずお医者さんに見てもらうことです。確かに栄養補助食品には、薬理的な効果もあり、アメリカなどでは、ビタミン療法をはじめとする分子矯正療法がおこなわれています。必ず専門家に相談することです。日本でも、最近栄養について勉強するお医者さんが増えてきています。 薬と栄養素の関係などは素人には難しい問題です。 正しいとり方であれば、薬と栄養補助食品を一緒にとり、健康の回復に役立てることができます。 ●幼児と子供 栄養が成長と発育を決める大きな要素であることは誰もが認めることです。特に6歳ぐらいからは、大人と同じぐらいの良い栄養素が必要ですが、特別なものを多く必要とします。 日本製品にはこれらの年齢を対象としたマルチビタミン・ミネラルは余り多くは売られていませんが、アメリカからの輸入品ではこうしたものがあります。いずれも日本の子供を対象とした成分構成になっていて、錠剤の形で、4歳ぐらいまでは1日に1錠、6歳ぐらいまでは2錠、10歳ぐらいまでは3錠とれば充分です。いずれもおいしく食べられるように味がつけられています。4歳ぐらいからは、これらに、ビタミンC、カルシウム、そしてプロテインなとを少し追加すれば良いでしょう。 ●思春期 肉体的、精神的に変化の起きる時期ですが、性的な成長とともに、体の成長発育が著しいので、強い健康な体を作りあげるためには良い栄養が多く必要になります。 マルチ栄養素、マルチビタミン・ミネラルなどを利用して、それにビタミンC、カルシウムを追加することと、たんぱく質は体重1sに対して1gが必要な時期ですから、食事で摂取する分を考慮に入れて三分の一ぐらいをプロテイン補助食品で補給することが必要です。また不飽和脂肪酸・レシチンまたは魚油などを少量でも確実に補給することです。 ●妊婦 胎児の発育にともない、母体にはいろいろな精神的、肉体的なストレスが多くなります。ご存じのように、胎児は母親の栄養を奪って成長発育します。ですから出産をひかえてすべての栄養素の需要が大きく増えてきます。流産、未熟児出産、障害児出産などの原因のほとんどが母体の栄養不足からもたらされるといわれます。バランスのとれた食事はもちろん、栄養補助食品による栄養の補給が必要です。 マルチ栄養素やマルチビタミン・ミネラルは普通の人の2倍以上、特にビタミンB6、コリン、ビタミンc、カルシウム、マグネシウム、鉄、ヨード、そしてプロテインなどを多くとることです。またビタミンE、亜鉛、不飽和脂肪酸の摂取は出産を軽くするといわれます。 ●授乳中の女性 母親がビタミン、ミネラル、プロテイン、そして不飽和脂肪酸を多くとれば、それが母乳に現れてきます。普通、母乳にはビタミンB群があまり含まれませんので、特別な注意が必要とされます。 妊婦と同じように、マルチ栄養素やマルチビタミン・ミネラルなどをとることと、特にビタミンAとビタミンC、複合ビタミンB群、鉄、プロテインを多く必要としますが、もしカルシウムの摂取が充分でないと、骨からカルシウムが母乳に流れていきますので、カルシウムの補給には特に注意が必要です。 ●月経のある女性 健康な女性は、栄養状態の良くない女性や運動不足の女性に比べて、月経痛などの障害はあまりありません。月経痛のひどい場合にはビタミンD、プロテイン、複合ビタミンB群、ビタミンCなども必要です。出血により鉄分が失われますので、ヨード、そして鉄の吸収を助けるビタミンCを多くとることも必要です。 月経周期の不順には、ビタミンB群とビタミンEが改善に役立ちます。 ●更年期の女性 潜在的な栄養不足が続いていると更年期になってからの障害がいろいろあらわれてきます。ストレスは強く影響しますから、ストレスに対抗するための栄養素をとらなければなりません。ビタミンEを多くとることと、カルシウム、そしてカルシウムの吸収や利用を助けるために、ビタミンDとマグネシウムも多く必要となります。 症状がひどい場合には、マルチ栄養素などを2倍から3倍とることをお勧めします。 ●50歳過ぎの栄養 活動量が減りますので、エネルギー源としてのカロリーの摂取は少なくしても、栄養素は若い人と同じように必要です。特に免疫力が次第に弱くなりますから、免疫力を強くするために、ビタミンA、C、E、B1、B5、B6、そしてバイオフラボノイド、ミネラルの亜鉛、セレニウムなどを特に補給することです。 脳の健康を保つことにも注意しなければなりません。そのためにはコリン、レシチン、魚油なども必要です。また年とともに細胞核の合成が少なくなり、記憶力に影響しますので、核酸などをとることも助けになります。プロテインは多くとる必要はありませんが、完全たんぱく質のプロテインを少量ずつ毎日確実にとることも必要です。 活動量が少なくなると便秘になりやすいので、食物繊維の摂取にも気をつけましょう。 (ニュートリション 川田昭雄/著 JNF日本ニュートリション協会 参照) |
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